メカニカルキーボードと磁気キーボードの違い

最近、PCゲーマーの間で注目を集めている「磁気スイッチ(マグネティックスイッチ)キーボード」。一方で、自作キーボード界隈ではおなじみの「メカニカルキーボード」が長年定番として使われています。
本記事では、2種類のキーボードの仕組みや特徴の違いについて解説していきます。
キーボードの分類方法
キーボードには文字を入力するためのスイッチの構造によって性質が変わり、それらに名前がついています。
メンブレン、パンタグラフ、メカニカル、静電容量、磁気と様々な種類がありますが、それぞれ独特な打鍵感、応答性を持ち使い心地に影響します。
そしてキーボードには入力機器としての役割以上の楽しみ方があります。
例えば「ゲーミングキーボード」。これはパソコンでのゲームに最適なキーボードを示しているもので、反応速度などに特化したキーボードです。
ほかには、見た目や打鍵感などを追及する「カスタムキーボード」。自分で制作する楽しさや、タイピング効率を求める「自作キーボード」などがあげられます。
ただの入力機器にとどまらず、趣味としてのキーボードという楽しみができるようになってきました。

メカニカルと磁気は混同しやすい
近年、磁石が入ったスイッチが搭載されている「磁気キーボード」というものが登場しました。
メカニカルと磁気は見た目がとても似ているためよく混同されがちです。しかし、紐解いていくと性能の違いや互換性の無さがわかっていきます。その違いをご紹介します。
メカニカルスイッチ
メカニカルキーボードは、スイッチ1つ1つに独立した物理的な構造が組み込まれています。キーを押すと、内部の金属が接触して回路がつながり、入力が認識されるという仕組みです。
この金属が接触するタイミングのことを「アクチュエーションポイント(作動点)」と呼びます。スイッチの種類によって、打鍵感や反応速度が異なるのも大きな特徴です。

裏側に金属ピンがあり、基板に挿して通電させる構造になっています。 スイッチ交換や自作キーボードへの実装がしやすいです。

磁気スイッチ
磁気スイッチは物理的な接点がなく、磁気センサーで押し込みの深さを検知する仕組みです。
内部には小さな磁石が入っており、キーを押すとその磁石が動きます。その位置をセンサーがリアルタイムで測定し、どこで入力するかを自由に設定できます。
この仕組みにより、アクチュエーションポイントをユーザーが任意で調整できるほか、ラピッドトリガーと呼ばれる高速入力の検知機能にも対応する製品が多いです。

裏側に金属ピンがなく、専用のPCB(基板)でなければ使用できないことが多いです。

まとめ

このため、見た目が似ていても両者のスイッチには基本的に互換性がありません。キースイッチを交換したり自作キーボードに使用したりする場合は、購入前に仕様をしっかり確認することをおすすめします!
「タイピングの打鍵感を楽しみたい人」にはメカニカルキーボード、
「競技性の高いゲームを有利にプレイしたい人」には磁気スイッチキーボードがおすすめです。