自作キーボードの「スタビライザー」

スタビライザーとは。
スタビライザーとは大きいキーキャップ(バックスペース、スペース、エンターなど)を安定させるために使われるパーツです。
通常、小さいキーは一つのスイッチで安定しています。しかし、大きいキーは一つのスイッチでは安定させることができず端を押した際に傾いてしまったり、均一ではない打鍵になってしまいます。

それを解決するのがスタビライザーというパーツです。
キーキャップの左右にスタビライザーを取り付けることで、傾きや均一さを改善させ安定性を向上させることができます。

スタビライザーの種類と取り付けかた
スタビライザーには主にPCBマウントとプレートマウントの2種類の取り付け方があり、この2つには互換性がないので注意が必要です。

PCBマウント

キーボードの基板(PCB)にスタビライザーを取り付ける方式です。しっかりと固定されるためぐらつきが少なくなります。
デメリットはキーボード全体を分解して取り付けるため、メンテナンスがしにくいことです。
PCBマウントには2種類の固定方法があります。製品としてはどちらの固定方法にも対応しているものが多いです。
スクリューイン(ねじ止め)式

PCBにスタビライザーを取り付ける際、ねじで止める方式です。最も安定しており、ぐらつきが少なくなります。
クリップイン式

PCBにスタビライザーを差し込んだ際にスタビライザーの爪がPCB側にひっかかる構造になっている方式です。
取り付けが簡単でぐらつきも少ないですが、キーキャップを外す際にスタビライザーごと外してしまう可能性があります。
プレートマウント

キーボードのスイッチを安定させるためのプレートにスタビライザーを取り付ける方式です。キーボード全体を分解することなく、取り付けることが可能なため便利です。
デメリットはしっかりと固定することができないので多少ぐらついてしまうことがあげられます。
スタビライザーの潤滑
スタビライザーはそのまま組み立ててしまうと、ワイヤー部分が十字の軸に当たりノイズが出てしまいます。遊舎工房では、このノイズを軽減するためにスタビライザーの潤滑をオススメしています。
ルブと呼ばれる潤滑剤を塗ることでノイズを抑えることができ、さらには滑らかな打鍵が実現できます。

スタビライザーの潤滑にオススメのルブ
まとめ
カスタムキーボードを組み立てる際や、打鍵感を改善したい場合は、スタビライザーにもこだわると満足度が上がります!ぜひスタビライザー選びやその潤滑をお試しください!