自作キーボードのキースイッチの選び方

自作キーボードの魅力の一つに様々な種類から選択できるキースイッチがあります。ここでは初めてスイッチを購入するのに役に立つ知識をご紹介します。

キースイッチの分類

自作キーボードに使用されるキースイッチは主にメカニカルスイッチです。様々な製品があり、分類の方法もいくつかに分かれます。ここでは代表的な分類方法とその内容について解説します。

打鍵感による分類

メカニカルスイッチは打鍵感の違いによって大きく4つのタイプに分けられます。

リニアスイッチ

押していく途中に引っかかりがないタイプのスイッチです。価格に比例してよりスムーズになっていく傾向があります。

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Three Linear Switches

タクタイルスイッチ

押していく途中に引っかかりがあり、入力を触感でフィードバックしてくれるタイプのスイッチです。しっかりとした打鍵感が特徴です。

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Three tactile Switches

クリッキースイッチ

押していく途中に引っかかりがあり、更に音がカチッと鳴ることで入力をフィードバックしてくれるタイプのスイッチです。打鍵感が強い半面、音が出るので使う環境には注意が必要です。

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Three Clickey Switches

サイレントスイッチ

打鍵時の音がとても小さいスイッチで、静音スイッチとも呼ばれます。オフィスや、ご家庭のリビング、公共施設、コワーキングスペースなどでの利用に好まれます。

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Three silent swithces

キーキャップとの互換性による分類

キースイッチとキーキャップはそれぞれ共通規格によって交換可能になっています。そのためキースイッチを選ぶときには、使用したいキーキャップと適合しているかを確認することが必要です。キーキャップとの互換性による分類には主に次の2つがあります。

Cherry MX 互換スイッチ

十字の軸受が特徴的なメカニカルキースイッチです。
Cherry社の特許が切れたことにより互換スイッチが作られ始め、今では数百種類を超えて世界中で生産されています。

Cherry MX Compatible Switches

Kailh Chocスイッチ

Kailh社のロープロファイル(薄型)のメカニカルキースイッチです。
Cherry MX互換スイッチとの互換性はないので、対応しているキーボードか購入前に確認をしてください。
また、Chocスイッチにはv1とv2がありますが互換性はなく、v2がv1の後継スイッチというわけでもないので注意が必要です。

Kailh Choc Switches

とにかく安く!コスパ重視の方におすすめのキースイッチ

キーボードにはおよそ70~100個のキーが搭載されています。自作キーボードはキースイッチを1キーごとに付ける必要があるのでキースイッチ1つの価格差は数十円でも、総額は大きくなっていきます。ここでオススメするスイッチたちは価格の安さだけでなく、押したときの感触も十分にオススメできるものです。

Kailh Box V2 Switch / Red / Linear

赤軸・リニアスイッチ

ベーシック且つ比較的安価なリニアスイッチです。ステムには自己潤滑性のあるPOMが使われているため、ステムの動きはスムーズです。

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Kailh Box V2 Switch / Red / Linear

Kailh Box V2 Switch / Brown / Tactile

茶軸・タクタイルスイッチ

ベーシック且つ比較的安価なタクタイルスイッチです。ステムには自己潤滑性のあるPOMが使われているため、ステムの動きはスムーズです。

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Kailh Box V2 Switch / Brown / Tactile

Kailh Box V2 Switch / White / Clicky

白軸・クリッキースイッチ

ベーシック且つ比較的安価なクリッキースイッチです。ステムには自己潤滑性のあるPOMが使われているため、ステムの動きはスムーズです。

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Kailh Box V2 Switch / White / Clicky

オフィスで!静かにクールに仕事する人におすすめのキースイッチ

静かなオフィスでは大きな打鍵音のキーボードの使用は憚ります。サイレントスイッチはキースイッチの内部にシリコン製のクッションを内蔵するため、打鍵音が抑えられます。

Yushakobo Fairy Silent Linear Switch

サイレントリニアスイッチ

遊舎工房によってスプリングの重さがカスタムされた、Kailh Midnight Silent V2 Switch / Linearのカスタムスイッチです。軽い静音リニアスイッチをお求めの方におすすめです!

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Yushakobo Fairy Silent Linear Switch

Kailh Midnight Silent V2 Switch / Linear

サイレントリニアスイッチ

Kailhによる新設計の静音リニアスイッチです。トップハウジング、ボトムハウジングともにラバー製のダンパーがついており、静音化を実現しています。

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Kailh Midnight Silent V2 Switch / Linear

Kailh Midnight Silent V2 Switch / Tactile

サイレントタクタイルスイッチ

Kailhによる新設計の静音タクタイルスイッチです。ダンパーをステムではなくハウジングに配置し、メリハリのある打鍵感になっています。ダンパー自体の幅を広くすることで、長寿命で高耐久になりました。

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Kailh Midnight Silent V2 Switch / Tactile

Durock Silent Linear Dolphin

サイレントリニアスイッチ

クリアハウジングに鮮やかなブルーの組み合わせが爽やかな印象のスイッチです。シリコンリングをステムのサイドレール部に取り付けるユニークな方式により静音を実現しています。

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Durock Silent Linear Dolphin

Durock T1 Shrimp / Silent Tactile / 67g

サイレントタクタイルスイッチ

海のようなターコイズ色の半透明ハウジングと、POM製のステムを持つスイッチです。pantone 15-5217の色合いが涼しげで美しい外観に仕上がっています。T1ライクで気持ちのいいタクタイル感が特徴的です。

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Durock T1 Shrimp / Silent Tactile / 67g

ゲームで!相手に差をつけたい人におすすめのキースイッチ

通常のキースイッチは約2mm押し込んだところでキーの入力として反応しますが、ゲーム用に開発されたスピードタイプのキースイッチは1.1mm~1.2mmほどのストロークで反応します。この0.8~0.9mmは少ない差のように見えて結構差があり、まるで触れた瞬間に反応したように感じます。この小さいけど大きい差はあなたの反応を素早くPCに伝えてくれるでしょう。俊敏な反応が欲しいキーだけスピードタイプにするという、プレイスタイルに合わせた工夫もし易いのが自作キーボードのメリットです。

Kailh Super Speed Switch / Silver / Linear

リニアルスイッチ

Kailh Speedスイッチの新バージョンです。スイッチのオン・オフまでが1.1±0.3 mmと、他のCherry MX互換スイッチと比較してかなり短いストロークが特徴的なSpeedスイッチです。

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Kailh Super Speed Switch / Silver / Linear

Kailh Super Speed Switch / Copper / Tactile

タクタイルスイッチ

Kailh Speedスイッチの新バージョンです。Silverよりも底打ちまでの押し込みが少し重くなっています。

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Kailh Super Speed Switch / Copper / Tactile

Kailh Super Speed Switch / Bronze / Clicky

クリッキースイッチ

Kailh Speedスイッチの新バージョンです。Silver、Copperよりも作動フォースが重めに設定されています。

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Kailh Super Speed Switch / Bronze / Clicky

Gateron G Pro 3.0 Silver

クリッキースイッチ

このスイッチはG Pro 3.0の中で唯一ゲーム向けにカスタマイズされたスピードリニアスイッチです。シンプルながらかなりスムーズで、しっかりと改良されてきているのが伺えます。コストパフォーマンス抜群のスイッチと言えるでしょう。

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Gateron G Pro 3.0 Silver

Durock Splash Brothers

クリッキースイッチ

Durock製のSpeedスイッチです。面白い色の組み合わせのステムとハウジングですが、NBA(バスケットボールリーグ)有名選手2人の所属チームのカラーをモチーフにしているようです。Speedスイッチということもあり、入力のON/OFFが切り替わる距離(作動トラベル)は1mmと非常に浅い位置で入力が行われます。

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Durock Splash Brothers

ステップアップ!ワンステップ上の打鍵感を求める人におすすめのキースイッチ

少し値段は上がりますが、キーボードをグレードアップしたい場合にワンステップ上のキースイッチはどうでしょう。リニアスイッチは工場で潤滑されてよりスムーズに、タクタイルスイッチは強い感触のものが登場します。

Durock Black Lotus Linear 2023 Lubed Version

リニアスイッチ

Durock製の特徴に溢れたリニアスイッチです。何と言っても滑らかでブレない打ち心地に驚きます。ファクトリールブが行われているとはいえ、ステムの掠れ音やバネの鳴りはどうしても避けられないスイッチが多いのですが、このスイッチは非常に静かです。

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Durock Black Lotus Linear 2023 Lubed Version

Durock White Lotus / Light Tactile

タクタイルスイッチ

高品質なスイッチとして大人気となったLotusシリーズに、タクタイル版が登場しました。白とピンク色のカラーは可愛らしいですが、各部品は細かい部分までカスタムされています。トップハウジングは半透明にするためにPC(ポリカーボネート)が使用されていますが、スイッチの滑りを良くする素材として人気なUPEがブレンドされています。

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Durock White Lotus / Light Tactile

Durock Blue Lotus / Large Tactile

タクタイルスイッチ

ステムは内部のスイッチの底に刺さる部分が非常に長いロングポールになっていますが、スイッチの底に激突するような打鍵感にはなっていません。このロングポール部分は、人気の高いT1スイッチのような打鍵感を再現するのに役立っています。スプリングは長めの金メッキされたスプリングが使用されており、重さの変化が少ないSlowな打鍵感が実現されています。

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Durock Blue Lotus / Large Tactile

Gateron Luciola Switch / Linear

リニアスイッチ

GATERON Luciola Switchはハウジングに蓄光素材を使用し、暗い場所でも一定時間光る素材が使用されているリニアスイッチです。このスイッチは金型や素材がInk V2と同じで、潤滑剤も塗布済みです。

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Gateron Luciola Switch / Linear

Gateron Baby kangaroo / Tactile

タクタイルスイッチ

G PRO 3.0シリーズの改良点を引き継いだGateron Baby kangarooの後継スイッチです。Gateron Baby Kangarooの打鍵感を維持しつつ、トップハウジングのLED透過レンズにディフューザーとしての機能を持たせるため、表面処理がされています。

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Gateron Baby kangaroo / Tactile

今一番いいものを!高級スイッチを使おう

後悔しないためにハイエンドを使う、そういう選択肢を好むあなたにピッタリのスイッチです。最高級の名に恥じないスムーズさ、内部機構の複雑さを持っています。

Pearlio™ Switches / Linear

リニアスイッチ

UHMWPEという素材を軸に使い、極限までスムーズさを求めたスイッチです。自分で潤滑しなくとも十分なスムーズさを誇ります。指を添えるだけでスッと自然に沈み込み、打ち込むと心地よい打鍵音を響かせてくれます。

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Pearlio™ Switches / Linear